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2021年 05月 13日

Nikon F3

先日の記事でJay Maisel氏の話に触れましたが…氏の写真を始めて見たのは、このF3のカタログだった筈。
Nikon F3_c0291635_18101538.jpg



と言っても”Nikonまっしぐら”だった訳ではなく、最初はCanonのカメラが欲しくてカメラ屋に行った筈ですが生憎と在庫が無くて、取り敢えず、あるものを貰って来たということだったと思います。

Canonの一眼レフが欲しかった…というのは、周囲の影響というのもあったと思いますし、雑誌で言うと、記事の編集方針が明らかに若者向けだった「カメラマン」には親しみを持った一方で「日本カメラ」や「アサヒカメラ」には馴染めなかったのと同じ様なもの(これらの月刊誌、全部無くなっちゃいましたね…)。それに価格の面でも、A-1(Canon)のボディのみ¥83,000でも子供にはトンデモない価格なのに、F3は何と桁違いの¥139,000で、これは高嶺の花に過ぎる、と。何と言うか「Nikonは持つべき世代が違う」みたいな感じ方をしていたのでしょう。




但し、決してF3のことを拒絶した訳ではない…と言うよりむしろ逆で、アクセサリシューが無くフラットなトップのアイレベルファインダーを装着した、その特異な姿のブラックボディには「一発で惚れ込んだ」というのに近い。カタログについても、そのデザインや作例を含めた格調の高さがとても気に入って、Jay氏(って誰なのかはその時知らないのですが)の写真を「流石はプロ写真家、素晴らしい。どうしたらこんな作品が撮れるのだろうか?」という想いで眺めつつ、大事に手許に残して、繰り返し読んでいました。

何しろ当時はカメラの知識は皆無に近く「絞り優先オート」なんて言葉の意味も実はよく解らなかった位で、あたかもPS教育前のフィアナの潜在意識に刷り込まれたキリコの姿の様に(笑)F3の存在は私の脳裏に強く焼き付けられたのであります。




そんな重要な存在であるF3なのですが、実は、当Blogで真正面から記事を書いたことが殆ど無かった。
満を持して(?)いざ、いってみましょう。



( 👉記事の続き を読む )





by photographer_you | 2021-05-13 21:32 | ’80s camera


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